「シンジ、ちょっと付き合いなさいよ」

 アスカは家に帰ってくるなり僕を外に連れ出した。

 「ちょっとアスカ、どこに行くんだよ?」

 僕はアスカに手をつかまれて連れて行かれる。

 気が付くと僕はあのユニゾンの時アスカを追いかけてたどりついた公園に来ていた。

 アスカは「ここで待っていなさいよ」と言いながらどこかにいってしまった。

 別にマンションに帰ることもできるけど、今帰ったらアスカになにされるか分かったものじゃないし

 それに.........アスカの表情があまりさえない事が気になった。

 (しかし、何でまたこんな所につれてくるんだろ...........?)

 僕が考え事をしながらベンチで1人たたずんでいるとアスカが戻ってきた。

 手には大きな袋をぶら下げて、そして肝心のその中身は...........

 「ビール?」

 


酔ったその後に


 かくして宴会が始まった

 ベンチにはビールの一ダースケースと数種類のつまみが置いてある

 (なんで、いきなり公園につれてこられたかと思ったらビールの飲まされているんだろ?)

 アスカの方のペースは速い、すで三本目を開けている

 「あ、あの、アスカさん?一体どうしたの?」

 何故かさん付けになっている、アスカが凄い目つきでこっち睨むんだもの

 「なによ!?アタシの飲みの付き合いができるのよ!?幸運に思いなさいよ!!」

 う〜ん、すごく怒っている。こりゃ確実になんかあったね。

 そうでなければ、こんなところにきてわざわざやけ酒(?)をガバガバ飲む必要もないしね

 だいたい中学生がこんなところで酒を飲んでいいのかな?巡回している人に見つかったら

 補導されちゃうよ。でも、まあ僕たちチルドレンだから大丈夫かな〜?

 などといろいろ思考をめぐらしている僕の後頭部を衝撃が襲った

 「いった!!なにするんだよ!?アスカ!!」

 「アンタが人の話を聞かないでまたお得意の「自分ひとりの世界モード」に突入しているのが

  悪いんでしょうが!!後頭部にカかと落とし喰らって当然でしょう?」

 そんなことしたの?僕が気が付かない事をいい事に.,..............

 「で、何の話をしていたの?」

 あわてて聞き返す。そうでもしないとまた喰らってしまいます

 「うっ.............」

 あっ、とたんに涙目になってきた、でも自分の話聞けっていったのはアスカだしな〜、僕悪くないよね?

 「振られちゃった............」

 「ん?」

  「加持さんにふられちゃったのよ〜!!」

 しばらくの沈黙

 「フ〜ン.........」

 「なんか、アンタやけに冷静ね..........」

 まあ、なんとなく大体話の大筋は見えてきたような気がした。

 要するに、今日アスカが加持さんにアタックをかけて見事に玉砕したと言う事なのだろう

 結果的にはなんとなく僕も分かってたような気がする、加持さんはなんだかんだで

 まだ、ミサトさんのことを想っているみたいだし、それに.....アスカが恋愛対象だったら問題だし(いわゆるロリ?)

 加持さんに振られて、それでやけ酒で僕を誘ったと言う訳なんだと思う(誘われたと言うより、強制参加だが)

 「シンジ〜、アタシって魅力ないかな〜?」

 「ある、ない以前の問題だと思うけど...............」

 ハッキリいってアスカは可愛い部類に入るとおもう、しかも「とびっきり」という形容詞をつけてもいいぐらい

 (ただ、性格面でかなりのマイナスがきていることもまた事実だけどね...........)

 「それって、どういう意味よ〜!!」

 アスカがいまにも飛び掛りそうなくらい前のめりになって聞いてくる

 「つまり、加持さんはアスカを恋愛対象として見ていない、まだ子供だとおもっていたんじゃないの?」

 「バキッ!!」

 頬っぺたにめり込むアスカの拳、ピンタじゃなくてグーパンチですか..........

 「あんたにそんなこと言われたくは無いわよ、自分だって子供のクセに....」

 「痛いな!!そんなことするから子供なんだよ!!」

 「お子様に何言われても気にならないわ!!」

 そういうアスカの瞳はまた涙ぐんでいた

 「言ったな!!じゃあ僕が子供じゃないと言う事を証明してやるよ」

 「ふん、どうやってするのよ............!!」

 そういうとアスカの口を僕の口で塞いでやった、今思えば僕もかなり酔っていたんだと思う。そうでもなければ

 あんな大胆な行動はできなかったはずだし..........

 「ン、ンンンン...........」

 アスカは一瞬何が起こったのかわからなかったらしく呆然としていたが

 僕にキスをされていると分かると必死に僕から離れようと抵抗して暴れだした

 (この手が邪魔だな.......)僕は右手でアスカの両手を押さえ込む

 次にいたずらをしてみようとアスカの口に舌をいれてみる。雑誌とかの聞きかじりの知識だけど

 こういうのを「ディープキス」というらしい。僕は舌でアスカの歯茎を嬲る

 すると今度はアスカもおずおずと舌を絡ませてきた。気が付くとさっきまで暴れていたのに大人しくなっている

 (アスカも感じているの.............?)

 辺りに響いてくるのは野良犬の遠吠えと「ピチャピチャ」という淫靡な音のみ.........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「なんであんなことしたの.....?」

 アスカが服装の乱れを整えながら僕に尋ねてくる。誤解しないでほいしけど

 現時点でアスカとはその......「行為」まではいたらなかった。キスをした後、急に僕はシラフに戻ってしまったから

 「わからない.....自分でもどうしてあんな事をしてしまったのか......」

 酔った勢いと言ってしまえばそこまでなのだが、それにしてもそんな事を言ってしまったらあまりにも無責任すぎる

 「ただ、その、なんて言うか本能的にキスがしたかったんだと思う、アスカと........」

 「........アンタさ..........」

 唐突にアスカが話を切り返してくる

 「アタシのこと、どう思っているの?」

 「よくわからないけど.......自分にとって大切な人ではあるんだと思う.......」

 「そう.............」

 そうして僕たちはベンチでしばらくたたずんでいた。気が付かなかったけど今夜は満月だったんだ

 「ガバッ」

 アスカがベンチから立ち上がる

 「もう、帰ろうか........」

 僕らは散らかったゴミを後片付けして、その場を後にした

 

 

 

 

 

 

 ただし、僕には来る時は手ぶらだったのに、帰り際になって荷物が増えてしまった

 なにを隠そうアスカであった。もうまともに歩けないくらい飲んでいたらしく

 結局僕が負ぶって帰るハメになってしまった

 背中のアスカはさっきまで真面目そうな顔をしていたのに、すっかり酔いがまわってしまったらしく

 いつのまにか眠ってしまっていた

 「まったく、このお姫様は。ひとが苦労してるのにいい気なもんだな.......」

 「なんか、言った?」

 こういうところにいちいち反応して起きるのはさすがといえるかもしれない

 「別になにも言ってないよ」

 「あのね、シンジ.........アタシ、シンジを好きになればよかったのかな?」

 突然の告白に僕は歩いていた足がとまる

 「ぼ、僕にきかないでよ、そんなこと............」

 きっと耳の先まで赤くなっているんだろうな、今の僕は

 「もう、大丈夫だから下ろして........」

 アスカはそういうと僕から降りて一人で歩き出した、なんだか今日はいろんなアスカを見てきたような気がする

 自分もアスカの後を追って歩きだした

 「シンジ、今日はアリガト、付き合ってくれて.......」

 ふいにアスカが振り向いて本日二度目、通算三度目のキスをした

 「ヴ、!!オェェェェェェーーーー」

 その瞬間、アスカはぼくにむかって嘔吐しだした

 サードキスはゲロの味がした.........................

 


 どうも、G−MAXです。今度の作品はいかがだっでしょうか?

 なんか当初の予定だとシンちゃんが加持さんに振られたアスカを優しく励まして

 ラブラブになるという展開だったんですが、どこで予定が狂ってしまったのか全然違う展開になってしまいました

 これも、自分の計画性の無さのせいですね、本当に困ったものです。

 しかも、なんか最後はとっても下品なオチになってしまったし............

 こんなヘッポコな作品を最後まで読んでいただいた、皆様に感謝です。


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