セカンドインパクト後の日本は常夏になっており1年中熱帯夜である。

 その日もそんな夜だった。

 僕が寝ていると誰かが僕を呼ぶ声
 
 「ねえ、シンジ....」

 「ん....?」

 僕は聞いていたS−DATのイヤホーンをはずして声の方向を向いた。

 声がした場所に立っていたのは.......

 「アスカ.........」



 L.A.L 開設記念SS 〜その夜の出来事〜



そこに立っていたのは惣流・アスカ・ラングレー

 エヴァンゲリオンのセカンドチルドレン.......

 容姿端麗、頭脳明晰と僕にないものをもっている少女......

 僕にとっては羨望の対象であった.......。



 そしてその少女が今僕の目の前に立っている

 「どうしたの?」

 「暑くて眠れないのよ......。」


 そう言ってタンクトップのすそをバタバタと仰ぐアスカ

 少しは僕が男だってことも考えてよ......

 「でも、どうして僕を起こすのさ?」

 「決まってんでしょ、暇だから話し相手になってもらうのよ」

 暇だからって.....僕の都合はお構いなしなの?

 だけど心のなかでそうはいっているけど別にそれが嫌な訳ではない

 なんていうのかな....言葉にするのは難しいけれど

 多分僕はアスカが好きなのかもしれない

 第一印象は最悪だった。新しいチルドレンが来ると言う事で

 僕は彼女に会いにオーバーザレインボーに行った時

 アスカからピンタをされた

 なんか嫌なやつだと思っていたな、あの頃は

 アスカにたいする見方が変わったのはあのユニゾン特訓の時かな?

 たしか今夜と同じような状況だったけ

 アスカが寝ぼけて僕の横にやってきてそこで寝だしてしまったんだ

 タンクトップの隙間から見える胸の谷間にドキドキしっぱなしだったな

 そして、つい勢いでキスをしようとしたそのときアスカが呟いた一言

 「ママ.......」

 僕は多分アスカをみまちがえていたんだと思う

 アスカは勉強も運動もエヴァの操縦も優秀でとっても自信家で

 僕とは180度違う人間だと思っていた

 でもあの一言で多分アスカも僕と同じ人間だとわかったんだ



 「シンジ、話聞いてる?」

 ギュッ

 自分の考えに耽っていたら頬っぺたを思いっきりつねられた

 「イテテテ、なにもつねることはないだろ」

 「この私が話をしているのにあんたが聞いていないのがわるいんでしょ」

 まったくアスカにはかなわないや

 「ごめん、で、何の話だっけ?」

 「やっぱり聞いたなかったのね、ま、いいわ今はね」

 「うん....」

えっ!?そんな話を.......

 「ア、アスカはどうなの?好きな子はいるの?ああ、そうか加持さんか....」

 なんでぼくはこんなに慌てているんだろ

 「ううん、違うわ。加持さんは好きとかそう言うのじゃないわ。多分憧れ..かな?」

 内心ホッとしている僕、なんか笑っちゃうよね

 「じゃあ、いるの好きな人は?」

 「さぁ、どうだか」

 そういってはぐらかすアスカ

 「そういうシンジこそどうなのよ?」

 アスカが蒼い瞳で僕のことを見つめてくる

 「いる......かもしれない」

 悲しんでくれるかな?まあ、そんわけないか

 「そうなんだ!! 頑張りなさいよ、あんた。頑張ればきっとその子も振り向いてくれるわよ」
 
 なんか、調子狂うな、普段だったら絶対冷やかしてくるのに

 「だけど、どうして唐突にそんな質問するんだよ?」

 「まあ、一応同居人だしね。いろいと知っておきたい事もあるじゃない」

 ふいに顔をそらすアスカ

 「じゃあ、今度は僕から質問させてもらうよ」
 「 えっ?」
 「正直に答えて欲しいんだ。あのさ、今僕が好きな子がいるかもしれないといった時
  アスカはどうおもった?」

 微妙に言葉がつまっている、アスカは言う言葉を考えているみたいだ

 「そりゃ....頑張って欲しいと思ったわよ。同居人の悲しい顔みるのは嫌だしね。」

 同居人....僕はその言葉が嫌いだった。とても無難な言葉であるが、それだけでしかない。

 それ以上でもそれ以下でもない「単なる同居人」でくくられて終わってしまう。

 なんだか今までの積み上げてきたものが全て否定されてしまうような響きがする....

 「やめてよ......」

 僕はつぶやいた。ここら辺はもう無意識にいっていたんだと思う。

 「もう単なる同居人じゃ嫌だ」

 「えっ、それってどう言う.......」

 アスカが何かを言う前に僕が言葉を制した。

 「じゃあ、言うよ。僕はその....アスカが....好き....なのかもしれない」

 気まずい沈黙があたりを支配している。アスカは微動だにしない。

 「ごめん、迷惑だったよね.....」

 アスカの表情はちょうど陰になっていてよく分からない
  
 「シンジ.......」

 そういって僕の手を自分の胸に押し当てる。手の平にあたる柔らかい感触
 
 「わっ!!なにをするんだよ」
 
 「ほら、分かるでしょう?アタシの心臓、とってもドキドキいっているでしょ?この前からずっとそう...」

 「この前?」
  
 「そう、浅間山の時よ」

 浅間山......たしか第八使徒サンダルフォンの時か.....。二号機が火口に落ちそうになった時無我夢中で手を伸ばしたっけ

 「あのときのシンジ、ちょっと格好よかった.....」
 
 アスカの顔は暗闇でもわかるほど赤らんでいた。多分、僕の顔も真っ赤なんだろうな

 「あれからね、ずっとドキドキしているんだ、アタシの心臓。どうしてだと思うシンジ? シンジならこれの答えがわかるんじゃないの?」

 前にトウジたちと話していた事がある。

 (据膳食わぬは男の恥やで、シンジ)

 確かそんな事をトウジが言っていた。だとしたら今がその時なの?アスカだけでなく僕の心臓のスピードも上がってくる。

 (男ならここで決めちゃえよ)心のそこでもう1人の僕がそう呼びかける。「ゴクッ」と唾を飲み込む

 「アタシも......シンジの事.....嫌いじゃないよ.....」
 
 そう言って瞳をとじるアスカ

 「アスカ....」 

 アスカの肩に手を置く。だいぶ緊張しているな、僕。手が汗ばんでいるよ

 僕の顔がアスカに近づいていく、そして......

 「パチッ」

 突然視界が明るくなった。そこにはバツが悪そうな顔でこのいえの主ーミサトさんーが立っていた(すっかり忘れていた!!)

 「のど渇いて来てみたんだけど、お邪魔だった?」

 「サッ」僕たちは磁石が反発しあうみたいにすばやくお互い離れた

 「じゃあ邪魔者は消えるわね、お休み〜。あっそれとシンちゃん」

 「はい?」

 「避妊はしないとダメよ〜ン」
 
 確実に冷かせれている、今度ネルフに言ったら質問攻めだな、こりゃ

 「あ〜あ何かしらけちゃった、私も寝るわ」

 アスカも立ち上がって自分の寝室に行こうとしている。せっかくいい雰囲気だったのに(泣)

 「アスカ.....さっきの事だけど......」

 「シンジ、明日も学校があるんだから早くないと遅刻するよ」

 あっドア閉めちゃった。でもなんか顔が少し笑っていたような.....

 「はあ〜、何だったんだよ結局。」

 疲れが一気に襲ってきたような気がした。
 
 「シンジ〜、まだ起きてる?」
 
 寝室からアスカの声が聞こえてくる

 「今度はもっとちゃんとしたところでもう一回言ってよね、さっきのセリフ。そうしたら私も考えるわ。じゃ、おやすみ」

 今度はちゃんとしたところか、じゃあ花でも買ってキザっぽく.....うわっ、なに考えているんだよ自分

 まあ、いいさ質問の答えをまだちゃんとは聞いていなかったしね。でもいつか必ず僕は君から答えを聞いてみせるよ、アスカ。



 

 2人が少しだけ近づいた、そんな夜の出来事.............   
 


サイト開設記念に作ってみたんですがどうだったでしょうか?

う〜ん、いまいち稚拙な文章で本当にすいません。

これからもっと精進しますんで温かい目で見守ってやっていてください。

それと小説の感想も待っています。どんどん送っちゃってください。

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