僕は闇にいた。
身体がどんどん沈み込んでいく、まるで水の中にいるような感じ.........。
だけど、この感覚は嫌いじゃなかった。
なんだろ.........とても懐かしい.......。
母に抱かれているというのは恐らくはこんな感じなのだと思う。
「碇シンジよ..............」
ふと、闇の中から僕に話し掛けてくる声........
「誰だよ!?僕に話し掛けてくるのは........」
「何故だ?何故受け入れないのだ?」
声は僕の問いかけに無視して勝手に喋りだす
「受け入れるってなんだよ?」
「我々に残された時間はあとわずかだ。シンジよ、お前には我らが種族を後世に残す義務があるのだ。」
なんだかどうにもこうにも声が言っている内容は理解しがたい。
「種族って........一体なんだ.........?」
「時間がないのだ.......エクリプスまであとわずかだ。そして、もうすぐリリスも覚醒してしまう.........」
「リリスって.......?」
リリス―――――その名前は聞いた事がある。
確か、聖書の中で最初の人類とされているアダムの最初の妻........。
神に背いたために楽園を楽園を追放されたっていはなしだけど、その「リリス」?
「こうしていても、仕方あるまい。碇シンジよ、この後の行動で全ての運命が決まってしまう。
全てはお前の行動次第というわけだ。お前ならどのような物語を紡ぐのか、見させてもらうぞ。」
声がそういうと視界が急に明るくなりだした。
意識が元に戻ると、僕は保健室のベットに寝ていた。
微妙に記憶が混乱しているから今までの状況を整理してみると、たしか朝のHRで転校生が来て
その後急に視界が真っ暗になって、え−と、その後があいまいだ。
まあ、意識がなくなっていたら、曖昧もなにもないか.........
とりあえず、壁にかけてあった上着を着てベットから降りた。
ベットのカーテンを開けると机に白衣を来た女性が座っていた。
保健担当の赤木リツコ先生、うちの担任の葛城先生と同期で親友らしい。
(性格的にまったく正反対な2人がどうしてうまくやっているのかは謎だが)
「碇君、もう大丈夫なの?」
「あ、もう大丈夫です。その.....いろいろとご迷惑をかけましてすいません......」
「そう、その様子じゃ心配はいらないみたいね。教室に戻ったら彼女にちゃんとお礼を言っておいたほうがいいわよ。」
赤木先生が机の書類を見ながら妙な事をいった。
彼女とは一体誰だろう?
文字通りの「彼女」は僕にはいない。
なんてたって彼女いない歴17年の輝かしい歴史があるからである。
っと、まあ冷静に考えてそういう存在でないとしたら、恐らくは洞木さんだろうか?彼女だったらクラス委員長も
やっているし、いろいろと責任感が強いから僕の介抱をしてくれたのかもしれない。
「えっと、彼女って、洞木さんですか?」
「違うわ。えっと名前なんだったかしら?たしか赤みがかかった金髪の長髪の女の子よ。
あなたが倒れた時、とても必死そうな表情であなたのそばに付き添っていたのよ。」
赤木先生が説明した特徴の女子は恐らく、クラスに1人しかいない。
そう、あの転校生――――惣流アスカ、ただ1人だけだ。
でも、何故彼女が僕の介抱を?
僕たちはさっきのHRで出会ったばかりでそれ以前の面識はない。
「碇くん、どうしたの?」
赤木先生が怪訝そうな表情で僕の顔を覗き込んでくる。
「あ、いや、おっ、お世話になりました。」
そういうと僕はあたふたと保健室から退出した。
廊下を歩いている間、僕は今日一日のことを頭に思い浮かべていた。
最近よくみる夢、その夢によくでてくる少女に酷似した転校生、そして暗闇の中で対話した謎の声。
考えれば、考えるほど頭の中が混乱してきた。
(とりあえず、今日はもう帰って大人しくしていたほうがいいな......。)
時計に目を落とすと時間はすでに4:00を越していた。
考え事をして歩いていたので気が付かなかったが外を見ると太陽がだいぶ西に傾いていた。
(なんだ、もう授業も終わっているのか........)
意識を失ったのが8:30だとすると七時間半も寝ていた事になる。
僕は部活に今日は休む事を伝えて帰宅することにした。
「ふう〜、今日はいろんなことがありすぎてちゃったよ」
僕は自分の部屋の前まで来るとそういって溜息をつきながら、ドアノブに手を触れた。
「ん?、あれ?おかしいな鍵かかっていない..........。行く時はちゃんとかかっていたのに」
(まさか、泥棒?)
僕の頭の中に嫌な考えが浮かんだ。
今はここにいるのは僕1人だけだし、一応、運動部には所属しているが腕力があるほうでもない。
ましてや、本当に泥棒だとしたら相手は凶器を持っているかもしれない。
僕は一旦管理人の人に言うべきかどうか躊躇したが、僕の早とちりだと恥をかいてしまうので
勇気をふりしぼって恐る恐るドアを開けてみることにした。
おかしなものだが自分の家の前でこんなに息を飲まないといけないシチュエーションがあるとは思ってもみなかった。
僕はなるべく音をたてないようにドアを開けて、忍び足でなかに入った。
ふとリビングのほうから人の気配がしてきた。
やっぱり泥棒が入ってきていたのだろうか?
僕は玄関にあった床掃除用のモップを手にとって、一歩一歩、慎重に奥にすすむ。
そうしていくうちにテレビのチャンネルをいじくる「ピッピ」という音が聞こえてきた。
人に家に勝手に上がりこんで、挙句の果てにはテレビを見ながらくつろいでいるなんて
なんて図々しい泥棒なのだろう。僕は心のそこで泥棒に対する怒りがふつふつと湧いてきた。
そして、僕はとうとうリビングの前までやってきた。
この扉の向こうで泥棒が我が物顔でテレビを見ているに違いない。
僕は荒くなっている呼吸を整えると大きな奇声をあげて一気に扉をあけた。
そして、扉をあけた向こうには僕の大きな声に腰を抜かしてへたり込んでいる泥棒がいる...........
はずだった................
扉を開けた瞬間、僕の目に飛び込んできたのは赤みかがかかったストレートロングの金髪。
そしてふりむいて僕の方を見つめる蒼い瞳。
「えっ?惣硫............さん?」
「ようやくかえってきたのね、シンジ。」
部屋にいたのは泥棒でもなくなんでもなく、あの転校生の惣流アスカだった............。
to be continued
年末スペシャル対談:G−MAXとアスカさん
G−MAX(以下G)「今回は、年末特別対談としまして、普段は多忙なアスカ嬢におこしいただきました。」
アスカさん(以下ア)「ちょっとアンタ、せっかくこのアスカ様が来てあげたんだから、お茶ぐらい出しなさいよ」
G「うう、撃ちは貧乏なものでお茶をお出しする余裕もないのですよ。そこらへんはご容赦を」
ア「ふん、まったくサービスがわるいところね。まあ、アタシは寛大だから今回ぐらい我慢してあげるわ」
G「(ってことは次来るときもお茶出せとか要求してくるのか?)まことに申し訳ございません。さて、それでは本題に
入りたいのですが。」
ア「ん?ああ、今回のSSはどうかって事?」
G「そうそう、それです」
ア「ていうか、このサイトは一応LASが主題なんでしょ?アタシの出番が少なすぎじゃない?」
G「えっ!?そんなことを言われましても、またまだ連載第二話目だからそれはしょうがないっすよ」
ア「でも、いまのところ1話、2話合わせてみても、あのジャージバカやミリタリー写真オタクよりも
台詞の量が少ないって言うのは我慢できないわね(怒)」
G「いっ、いや、だからアスカさんにはこれからおいしい見せ場が山ほど待っていますから、まあ、抑えて ください(汗)」
ア「もう、いいわ。もともとボキャブラリーがないアンタの主観にまかせてSSを書かせていたアタシがバカだったわ。
いい?次回からはアタシがメインで話をかくのよ。台詞は少なくても百個はいれなさい、わかった?」
G「で、ですがこちらにも一応、話の大筋という物がありまして、とりあえずそれにそって話しをかかないと.........」
ア「いいから、アタシが言うようにかくのよ!!大体さっきは
聞き逃したけど、アンタにさん付けされる筋合いはないのよ!!
「さん」じゃなくて「様」でしょ!?「アスカ様」!!」
G「だめだこりゃ、話にならないや」
ア「ちょっとアンタ!!どこ行くのよ待ちなさいよ、コラァァァァ!!」
かくして対談は終わっていくのでした...........
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