僕はこのごろ夢をよく見る。

 その夢には毎回、同じ女の子が出てくる。

 赤みがかかった金髪と吸い込まれそうな蒼い瞳をもった女の子...........

 僕はその子が誰だかは知らない、少なくとも僕の知り合いでそんな女の子はいない

 

 

 だけど何故だろう...........

 

 

 なぜだかとても懐かしいと思えてしまう

 

 今までの人生でそんな子に出会ったことはないのに.........

 

 だけど、僕が生まれる前に僕はこの子にあったことがあるような気がする

 

 頭がおかしいとか誤解しないでほしい。だけど今はそれ以外に言いようがない

 

 

 

 僕は夢の中ではどんな事をしていたかは覚えていない

 その女の子と何かをしていたのかもしれないし、

 または何もしていないのかもしれない

 

 しかし、彼女は夢の終わりに必ずこう言う

 

 「また........すぐに会えるよ。」

 

 



 僕の名前は碇シンジ、第3新東京市に住んでいる高校一年生。

 成績は真中くらい、部活はテニス部に所属しているごく一般的な高校生だ。

 ま、テニス部でも、専らボール拾いだけどね.........。

 学校に行って、授業を受けて、部活をやって、帰りにゲームセンターに寄り道する毎日。

 別に僕は今の生活を不満には思っていない。

 十年先、二十年先のことなんてどうせわからないんだし、今を普通に過ごせているだけマシな部類だと思う。

 こうして、普通に過ぎていった毎日だが、ほんの少しだけ変化が生じた

 それは............

 

 AM6:00

 僕はベッドから起床して朝食とお弁当の準備を始める。

 

 

 僕の朝は早い。母さんが早くに亡くなり、父さんは単身赴任中、というわけで僕はマンションで一人暮らしをしている。

 親戚のうちに預けられるという案もあったのたが、僕はそういう風に気を使って生活するのが嫌だったので

 一人暮らしを望んだ。最初の方は確かに淋しかったが近所の人がいろいろと良くしてくれたりして、いまでは

 すっかり、ここの暮らしにも慣れた。

 朝食をすませ、お弁当を持つと僕は家を出る。

 僕は市内の「第一高校」に通っている、これでも県下においては有数の進学校らしいけど

 すくなくとも、僕のクラスにおいては勉強している雰囲気というものは感じられない

 

 「よう、シンジ!!」

 通学路を歩いていると後ろから声を掛けられた、振り向くとジャージを着た少年が立っていた。

 鈴原トウジ。僕の中学からの友人で今も同じクラス。関東生まれの癖にいつも関西弁を喋っている。

 「今日は一大イベントがあるらしいぜ」

 その隣に居る目がねの少年は相田ケンスケ。やはり、トウジと同じく中学校からの友人でこれもまた同じクラス

 僕を合わせたこの三人で「一高三バカトリオ」とよばれているとかいないとか........

 と、まあ説明はこれくらにしておいて

 

 「一大イベントってなにかあるの.....?」

 僕はケンスケに聞き返す、彼は学校一の情報通なのである

 「転校生だよ、転校生がうちのクラスに来るらしいんだ。しかも女子だってさ!!」

 「くー、可愛い子だとええなー!!」

 ケンスケとトウジの目は輝いていたが対照的にそんな2人をなかばあきれ気味に見つめる僕

 「なんや!?シンジ、あんまり嬉しいと思わへんのか?」

 「なに言ってんだよ、女子が来たって僕たちとは多分あんまり関係ないよ。それに

 トウジには洞木さんがいるじゃないか」

 それを聞いておもむろに顔が赤くなるトウジ

 「な、なんで委員長がでてくるんや!?関係ないやろ!!」

 そんなこんなでいつものようにおしゃべりをしながら学校に着いた

 

 そして、いつものように始まるHR、ここまではいつもと一緒だった

 担任の葛城先生が教室に入ってくる。相変わらず原色の派手なスーツを着ている

 もういい年なのに、いまだに嫁の貰い手がないってもっぱらの噂だ

 そんな事を面と向かっていった日には張り倒されちゃうけどね

 

 「よろこべ、男子!!今日は女子の転校生が来るぞ!!」

 机から前のめりになって大げさに発表する先生、僕は別に転校生には特に興味がなかった

 どうせ僕とはたいしてかかわりなんか無いんだから..........

 「では、入ってきて。惣流さん!!」

 先生がそう言うと同時に教室のドアがガラガラッと開く。

 

 「!!!!」

 

 

 教室に入ってきてた人物を見て言葉を失った..........

 

 そう......教室に入ってきた人物は.....僕がいつも夢の中で出会うあの子だったから.......

 

 その子がはいってくると主に男子からどよめき声が上がる.....

 「惣流アスカです。みなさん、宜しくお願いいたします。」

 教卓まで歩み寄り、自己紹介をしてペコリとお辞儀をする、アスカと名乗った女の子

 ふいに彼女と目が合う、その瞬間

 「シンジ.......」

 確かに彼女が僕の名前を呼んだ......だけど、クラスのみんなは気が付いていない

 なんだろ、この感覚は?頭の中に直接話しかけられているような.......

 「なんで、君は僕の名前をしっているの?」

 僕が返答する、口を動かして声を出して話している訳ではないけど、「返答」をした

 「言ったでしょ?すぐにまた会えるって.........」

 「えっなんで!?」

 「待ったのよ、私は2000年もの間.....たった一人で.........」

 

 そういうと彼女が僕に向かって手をかざした

 突然視界が暗転した。なんだか僕の意識が奈落のそこに落ちていくような.......

 僕は、薄れ行く意識の中で止まっていた「何か」がまた動き出したの確信した.......

 

 to be continued

 


 どうも、G−MAXです。僕の二本目の連載作品になる「Missing Place」いかがでしょうか?

 ダークな作品を書いて見たいと思って始めてみた今回の作品ですが、一体ダークな作品にできるのか

 先行きが不安です。今回の話の中でよく学園エヴァで使用されている、転校生紹介のシーンが出て来ましたが。

 いつもはレイが転校生で、アスカが幼なじみという設定なんですが、今回はアスカを転校生にして見ました。

 一応、今回の作品はベースとなった既存の作品があるのですが、それを教えてしまいますと、ネタばれに通じて

 しまいますので、お教えすることは出来ません、物語の筋を追いながら何が使われているのかご想像ください。

 というわけで「ASUKA」ともども、なんとか連載頑張りますので、どうぞ、次も読んでやってください。


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